2010年5月21日金曜日

世界の日本語教室から

今週のゼミの時間は「世界の日本語教室から ~日本を伝える30カ国の日本語教師レポート~」という本を読んでいました。」(2009/4/7初版発行)
第2章がこの本の大半を占め、各国の日本語教師の感想のようなものが書かれています。今回は第1章が興味深かったのでそちらを中心に書きたいと思います。

まず、国際交流基金による海外日本語教育機関調査によると、2006年で約300万人の人が日本語を勉強しています。これは個人で勉強している人は含まれないので、実際はもっと沢山の人がいるでしょう。海外の133カ国(厳密には126カ国と7地域)で勉強されているようですが、韓国と中国だけで全学習者の5割を占め、東アジアでの学習者が多いようです。
どんな人たちが日本語を勉強しているかというと、約6割は初等・中等教育機関で勉強している子どもたちです。そう考えると義務教育で嫌々学習している子もいるのではないかと思いました。もしくは外国語が選択科目であるのでしょうか。
彼らに取ったアンケート調査によると、なぜ日本語を勉強しているのかという質問に対しては、「日本文化を知りたい」、「日本語で会話したい」、「日本語という言語に興味がある」などの理由をあげる人が多かったようです。多言語を学ぶ際、そういった思いがなければなかなか学習は進まず、苦痛にしかならないと思います。
日本で英語教育に力を入れているように、外国でも力を入れているのでしょうか。学習者は年々増加しています。
 世界で日本語を教えている先生の7割は日本語が母語ではない人というのに驚きました。日本で日本語教師を目指す日本人は沢山いるので、あとは雇用対策がしっかりされるといいのではないかと思います。現状ではボランティアとしての日本語教師が多いように思います。仕事の都合などで日本に住むことになった外国人は、お金を払って日本語スクールに通うのは時間もお金もなくて難しいというのも聞きました。
 日本に来ている外国人は、学習者が東アジアに集中しているのと同じく、韓国、中国、インドネシアなどのアジアの国の人が多くなっています。やはり隣国との繋がりが一番強いと感じました。
逆に日本人の、中国語、韓国語の学習者はどうなっているのでしょうか。今になって東アジア学科に入っておくべきだったかと思いました(笑)また日本人は英語を学ぶのに、アメリカやイギリスではまだまだ日本語学習者が少ないみたいですね。 これから日本語の必要性は上がっていくのか、気になるところです。


思ったことを書いていたら長くなりました。すみません(汗)