2009年6月23日火曜日

Second assignment~”負の遺産”から学ぶ~

Describe something you read in a book or article about Minamata disease.

足尾鉱毒事件は百年たってもまだ多くの研究者によって研究されています。足尾が百年研究され続けているのなら、水俣はあと二百年研究をし続けなければいけないでしょう。水俣病が公害の原点であり、人類史上初めての経験であるならば、そこに新しい学問のあり方が生まれるかもしれません。そのために「水俣学」というのを考えています。水俣病を“負の遺産”として若い人が受け継いでくれるものとして作りたいと考えています。
大事なことは、バリアフリーです。学会や学問分野、あるいは素人と専門家の壁、各大学の学閥、こういったものを一切なくした学問でなければ「水俣学」は成り立たないと考えています。それから国際化の問題です。国と国のバリアを取ってしまう。
あくまでも研究の目的は弱者の立場に立つということです。これが大事なことで、水俣で嫌というほど思い知ったのが、何のために研究するのか、誰のために研究するのかということでした。

水俣学ブックレット “負の遺産”から学ぶ P29 原田正純(はらだまさずみ)
発行:熊本日日新聞社 2006/5/1

先週の授業で「水俣学」というものを初めて知りました。水俣学とは、
●失敗の教訓を将来に生かす学問
●専門の枠組みを越えた学際的な学問
●「素人」「専門家」の枠組みを越え、すべての生活者に開かれた学問
●豊富な事実のある現場に根ざした学問
●一人ひとりの生き方を問い直す学問
●全ての成果を地元に還元し、世界に発信する学問

水俣病とは何かだけに留まらず、もっと考えていきたいと思いました。水俣病は終わっていない。

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